FBA長期在庫保管手数料が改定、確認方法や請求を回避するコツ

フルフィルメント by Amazon（FBA）の手数料が年々改定されていきますね、2020年に入っても長期在庫保管手数料が改定され、毎月1回15日に在庫一掃チェックが実施される事になりました。

2019年8月15日以降にフルフィルメントセンターに365日以上保管されている在庫については、これまで年2回の長期在庫保管手数料が請求されてきました。

改定後は毎月請求される事になります、なので1回の請求額は従来よりも10分の1程度という事ですね。

改定された長期在庫保管手数料はどれくらいの金額になるのかや、手数料の確認方法などについて調べていきたいと思います。

アマゾンFBAの長期在庫保管手数料とは

アマゾンFBAではフルフィルメントセンターに保管されている在庫に対し「月額保管手数料」が請求されます、これはCDなら2円・DVDなら3円と比較的安い金額になります。

この「月額保管手数料」とは別にフルフィルメントセンターに365日以上保管されている在庫に対し「長期在庫保管手数料」という項目の手数料が請求されます。

フルフィルメントセンターでの保管期間が365日になる前に販売された在庫や、365日以上保管されているが在庫一掃チェック実施日（毎月15日）以前に販売された在庫については「長期在庫保管手数料」は発生しません。

同じように在庫一掃チェック実施日以前に返送や所有権の放棄依頼を行った在庫についても「長期在庫保管手数料」は発生しません。

長期在庫保管手数料旧料金（2019年2月14日在庫分まで適用）

アマゾンでは毎年2回、2月15日と8月15日に在庫一掃チェックを行い、アマゾンのFBA倉庫に6か月以上保管されている商品に対して長期在庫保管手数料が課金されてきました。

下記は2019年2月14日在庫分まで適用されていた旧料金になります。

ちなみに保管期間が12か月以内の在庫に対する長期在庫保管手数料は、2019年2月15日の在庫チェックから廃止されました。

ワタシのところにもAmazonからお知らせが届きました。

長期在庫保管手数料旧料金（2019年2月15日在庫分から2020年3月31日まで適用）

2019年2月15日から2020年3月31日まで適用された旧料金は複雑になっており、下記2点の内で金額が大きい方が選択されます。

icon-check-square-o 長期在庫保管手数料

2019年8月15日にFBAで在庫一掃チェックが実施され、在庫一掃チェック実施日に日本のフルフィルメントセンターに365日以上保管されている在庫に対して長期在庫保管手数料（10cm × 10cm × 10cmあたり）が請求されます。

icon-check-square-o 最低長期在庫保管手数料

2019年8月15日以降、フルフィルメントセンターでの保管期間が365日を超えた在庫は商品1点あたり月額10円の最低手数料の対象になります。

長期在庫保管手数料と最低長期在庫保管手数料を比べて、金額が大きい方が請求される事になります。

長期在庫保管手数料の例

CDや小さな書籍などは長期在庫保管手数料は割安になるので最低長期在庫保管手数料が請求されますが、大きな商品になると長期在庫保管手数料が請求されます。

CD1枚を例えると、2019年8月15日時点でフルフィルメントセンターに365日以上保管されていた場合は10円の「長期在庫保管手数料」が請求される事になります。

ここから在庫が販売されるか返送／廃棄されるまで毎月10円が請求されてい行く訳ですね。

旧料金では半年間で48円の課金だったので、新料金では1年間で24円の値上げになりますね。

長期在庫保管手数料新料金（2020年4月1日在庫分から適用）

2020年4月1日から適用されている最新料金では商品1点あたり最低10円の「最低長期在庫保管手数料」が廃止されました。※メディア商品の最低長期在庫保管手数料は継続されます。

icon-check-square-o長期在庫保管手数料

2020年4月15日の在庫一掃チェック実施日に日本のフルフィルメントセンターに365日以上保管されている在庫に対して長期在庫保管手数料17.773円（10cm × 10cm × 10cmあたり）が請求されます。

長期在庫保管手数料の対象在庫の確認方法

次回の在庫一掃チェックで長期在庫保管手数料の対象となる在庫を調べるには2通りの方法があります。

返送推奨レポートから確認する方法

セラーセントラルにログイン後に「レポート」から「フルフィルメント」→「返送推奨レポート」と進みます。

ちなみに返送推奨レポートに対象在庫が表示されるのは在庫一掃チェック実施日の6週間前からです。

FBA在庫期間レポートから確認する方法

セラーセントラルにログイン後、「在庫」→「在庫健全化ツール」と進みます。

「FBA在庫期間レポート」ページの「在庫期間レポート」欄に在庫期間がどれくらいなのかが記載されています。

また右手には365日以上経っている在庫の長期在庫保管手数料の見積もりが記載されています。

長期在庫保管手数料の請求を回避するには？

アマゾンFBAの長期在庫保管手数料が改定されて、これからは毎月在庫一掃チェックが行われる様になりました。

一般的なCDでは1枚当たり毎月10円の長期在庫保管手数料が請求される事になります。

この長期在庫保管手数料の請求を回避するには2通りの方法がああります。

販売価格を下げて売り切る

今現在設定している販売価格を値下げして売り切ってしまう方法です。価格を下げればそれだけ売れ易くなりますが、当然利益も少なくなります。

この方法のデメリットはランキング下位の商品の場合、価格を下げたところで売れる保証がない事です。

在庫の返送／所有権の放棄

商品の価格がある程度高額の場合は一度返送して貰うという手もあります、1年未満で返送⇒再出品を繰り返すわけですね。

また500円程度の安物のCDの場合は返送⇒再出品したところで利益は皆無です、この場合は所有権を放棄する事も可能です

在庫の返送／所有権の放棄には手数料がかります、下記の様に標準的なCD1枚では返送／廃棄に30円の手数料を請求されます。

*手数料は、最初の1,000g(小型および標準サイズ)または5,000g(大型および特大サイズ)を超えた場合は1g増加するごとに請求されます。例：小型商品(1,500g)の場合は手数料は120円(100円+ 40円/1,000g * 500g)。
※税込価格

まとめ

2020年4月1日在庫分から適用される最新の長期在庫保管手数料ですが、毎月1回15日に在庫チェックが行われます。

フルフィルメントセンターに365日を超えて保管されている商品に対して「10cm × 10cm × 10cm」あたり17.773円または商品1点あたり10円のいずれか大きい方の長期在庫保管手数料が請求されます。

※商品1点あたり最低10円の「最低長期在庫保管手数料」はメディア商品のみに適用されます。

例えばFBAに納品したCDが2年間売れなかった場合は120円の長期在庫保管手数料を支払う事になります。

販売価格を高く設定している場合はある程度我慢できますが、500円などに設定している場合は全く利益が出なくなりますね。

長期在庫保管手数料を支払わなくするためには、ランキング下位の商品を仕入れない・納品した商品は1年以内に売り切る・FBAに1年以上預けないなどの工夫が必要になってきます。

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