ここでは、北欧風ベッドサイドテーブルの作り方を紹介していきます。
ベッドの横にサイドテーブルがあればライトやパソコンを置くことが出来て切るので非常に便利です。
Amazonのレビューの評価が高い商品を見てみると、何だか足が細くて頼りない感じがしました。
ワタシが欲しいのはもう少し頑丈なテーブルですが、中々見つけるのは大変なので自作(DIY)する事にしました。
目次
作図ソフト「もでりん」を使いサイドテーブルの設計図を作成
素人が頭の中で考えて作ってもしっかりっとしたテーブルは出来ません。なので、ここは綿密に設計図を作っていきます。
まずはテーブルの大体の寸法を測ります。今回の場合は40センチ×75センチでした。
ここからはパソコンで製図を描いていきますが、使うものはコレ。
外部リンク簡単木工作図ソフト もでりん V3 試用版 (30日間フリー)
木工図の製作ソフトです。ダウンロードして30日間は無料で使用できます。もでりんをインストールしたら起動させて「新しい図面を描く」をクリックします。
出典:もでりん
タイトル名を入れます。今回は「サイドテーブル」にしておきました。
ソフト上部の木のマークをクリックします。
材料追加のウインドゥが開くので「1×4」を選択、材料の長さを「750mm」に変更して「図面に追加」をクリックします。
3つの面と3D画面の4画面を使いながら作成して行きます。
「コピー」をクリックすると、オブジェクト上に同じ物がコピーされます。少し分かり難いですが、ずらすと出て来るので4枚並べます。1枚が89mmなので4枚で35.6センチになります。
先程測った40センチに少し足りませんが、仕方がないのでこの寸法に修正して行きます。
今度は「2×4」の長さ「381mm」を選択します。「コピー」の左隣の「90℃」で角度を変えていきます。
こんな感じで組み立てていきます。
実はこの作り方は椅子の作り方なんですね(笑)。今回はテーブルなので、天板は「1×4」を使いますが、椅子にする場合は「2×4」にすると良いです。
収納入れもあった方が後々便利なので、中に「1×4」を3枚挟みます。以上でサイドテーブルの設計図の完成です。次に右から2番目の「木取り図」をクリックします。
基本的に使う木材の長さは決まっているので、どれだけ効率的に材料を切り取るかを一瞬のうちに計算して図に表してくれます。とても便利な機能なのですが、生憎お試し30日を過ぎると、この機能が使えませんorz。
ちなみに、ソーガイドを購入すれば、もでりんのライセンス証が貰えます。
「ワンバイ材」「ツーバイ材」とは?
ホームセンターで販売されているDIY用の木材は全て規格が決まっています。ここでは詳しい説明は省きます。
- ワンバイ材 厚さ19mm
- ツーバイ材 厚さ38mm
ワンバイ材にも色々な幅があり、1×1(幅19mm)から1×10(幅235㎜)までサイズがあります。その中で「1×4」は幅が89㎜になります。DIYではよく使われている大きさですね。
「1×4」は長さ750㎜が7本です。なので、「1×4」1820㎜が3枚、910㎜が1枚必要です。
一方、「2×4」は623㎜が1本、381㎜が4本、280㎜が4本です。
この木取り図を印刷して、ホームセンターへ木材を購入しに行きます。と思ったけど、プリントアウトが面倒なので、紙に書く事に。
ホームセンターで材料の購入
ホームセンターへ出向いて材料を購入するのですが、同時に木材をカットしてもらいます。
まずは天板になるSPF木材の「1×4」を探してみると、在庫が空っぽでした。残っている物は、割れた物やカビた物ばかりで、とても使える物ではありませんでした。
店員さんに在庫の有無を確かめると、2日後に入荷するとの事なので、入荷まで待つことになりました。仕方がないので脚の部分から作り始める事に。幸いにも「2×4」は綺麗な物があったので購入しました。2本で708円でした。
購入即木材をカットしてもらいます。当然カット代金がかかりますが、ホームセンターのアプリをダウンロードすれば、1日10カットまで無料になります。
こんな感じにカットされました。ちなみに上に乗っている物は切れ端です。
材料の木材をサンドペーパーで研磨
ここからがベッドサイドテーブルDIYの始まりです。カットした木材は当然トゲトゲ状態なので、サンドぺーパーでやすりがけして行きます。
- サンダー
- サンドペーパー
やすりがけは大変な時間と労力がかかるので、サンダーを1台購入しておけば、作業が楽になります。
こちらのサンダーは吸塵機能が付いていて、ダストボックスに貯まる仕組みになっています。
サンドペーパーはホームセンターで購入しました。これを120➝240の順番で使用しました。
その他に必要な小道具です。
- ブルーシート
屋外で作業するための必需品ですね。100斤で買いました。
- マスク
削りかすを吸い込まないためにも必要かと。
- 軍手
これは無くても良いかも。
- 延長コード
これも必需品です。
結局、1時間半近くかかりました。
脚の部分の組み立て
いよいよ脚の部分を組み立てていきます。基本的に木工ボンドで仮止めしてからネジを打ち込んで行きます。
- ドライバードリル
- 木ネジ
- 皿取錐
- 下穴ドリル
- 木工用ボンド
以前は充電式の安物の電動ドライバーを使っていましたが、やはりパワー不足で下穴があけられませんでした。このドライバーはパワーが十分にあるので使い勝手が良いです。
まずは中心の柱(633㎜)にTの形に280㎜を木工用ボンドで接着します。
ある程度固まったら左右の長さを同じに揃えます。
こんな感じで左右同じ様にボンドで接着して行きます。
次に、木材に穴を開けてネジを埋め込んでいきます。
ドライバードリルに皿取錐をセット。
「さらとりきり」と読みます。1センチほど中にネジを打ち込みたい時に使用します。ここでの注意点は、ドライバードリルのトルクのクラッチの数字をあまり高くすると、穴の周りが綺麗になりません。なので、数字を低く抑える事がポイントです。
ネジを打ち込んでいきます。
完成です!
続いて4本足の組み立てです。
この時、あらかじめネジを打ち込む個所を鉛筆で書いておけば、作業がし易くなります。
乾くまで重石を乗せておきます。
ボンドが乾いたら、先ほどと同様にネジを打ち込んでいきます。
これで片脚の完成です。
もう一脚も同様に作ります。大黒柱が1本と脚が2脚出来ました。
今度は大黒柱と脚を合体させていきますが、全長が75センチになるように寸法を合わせます。
脚にネジを打ち込んでいきますが、大体の位置で良いですね。
これで土台の完成です。
天板の作成
後回しになっていた天板を作成して行きます。後日ホームセンターに再び出かけた所、1×4木材が大量に入荷していました。
購入後サンダーでやすりがけを行いました。750㎜が7枚ですね。
3枚を使って、真ん中の棚を作っていきます。といっても、1枚ずつ板にネジ打ちするだけです。下穴を開ける所に印を付けておくと綺麗に仕上がります。
上に柱があって作業がし難いので、安物の小型電動ドライバーを使用しました。
こんな感じであっという間に完成。
最後はいちばん上の天板に1×4木材を4枚並べていき、ネジ打ちします。
ネジ穴が気になる時は、「ダボ」を作成してネジ穴に埋め込みます。
天板のネジ穴にダボを埋め込む方法
道具があれば、比較的簡単に作業出来ます。
- 埋木錐
- ダボ切り
- 木づち
埋木錐は皿取錐とセットで揃えるとお得ですね。
購入した木材の余りでダボを作ります。
ネジ穴に入れる方のダボの角をサンドペーパーで削ると挿入しやすくなります。
こんな感じで埋め込みます。
木づちでダボの頭を叩いていきます。
はみ出しているダボをダボ切りノコギリで切り取ります。
後はサンドペーパーをかけると継ぎ目が目立たなくなります。
以上で木材の組み立ては完了です。これくらいの大きさなら材料さえ揃えば1日で終わらせる事も可能ですね。
ワトコオイルを使ったサイドテーブルの塗装
一応テーブルは完成しましたが、このまま使うのは味気ないので色を塗りたいと思います。屋外で使用するなら安物の塗料で十分ですが、室内で使うとなればあまり体に良くない塗料は使いたくないですね。
- ワトコオイル
- ハケ
- 入れ物
- 耐水ヤスリ
- ウエス(ぼろ布)
ワタシが使用しているのは ワトコオイル です。
外部リンクワトコオイル公式HP
色の種類は、ダークウォルナットです。ビンテージ風のレトロな感じに仕上がります。
ワトコオイルを小分けしてテーブルに塗り込んでいきます。
こんな感じになりました。
しばらく乾くのを待ち、ひっくり返して残りの白い部分を塗ります。このまま15分ほど乾かします。
15分おいて、ウエス(ぼろ布)でテーブル全体を拭いていきます。続いて2回目の塗りを行います。1回目よりも薄く延ばす様な感じですね。塗り終わりすぐに耐水ヤスリで磨いていきます。
最後にウエスで全体を拭いたら完成です。
このまま1.2日乾燥させなければなりません。しばらくは匂いがキツいかもしれませんが、徐々に消えていきます。
最後の大仕事、ニスを全体に塗りこんでいきます。
未晒し蜜蝋ワックスで最後の仕上げ
国産の無漂白蜜ロウと一番搾りエゴマ油を使った安心・安全なニスです。これを塗る事で手触りがしっとりスベスベになります。
少々値が張りますがカレースプーン1杯で半畳~1畳分塗れます、今回ならスプーン1杯で済みそうです。
未晒し蜜蝋ワックスの塗り方のコツ
コツなんてものはありませんが、オーソドックスな塗り方を紹介します。
- スポンジ
- 乾いた布
- スプーン
ホームセンターで売られている、黄色いカーワックス用スポンジを使うのがお勧めです。使い方はスプーンでワックスをすくってスポンジに塗りつけます。
これを出来るだけ薄く塗っていきます。説明書によると、「ケチケチ塗る、一度塗りで仕上げる事。」と書かれてあります。ベタベタ塗るのはNGです。
塗り終わり後すぐに乾いた布で拭き取って、余分な油を取り除きます。
この状態で半日から1日乾燥させます。
ワックスが完全に乾いたら、脚の裏にフェルトのキズ防止シートを貼り付けます。100均で売られていますね。
以上で完成です。実際にコタツとベッドの間に設置してみました。
ノートパソコンを置くと幅が少し足りませんが、なかなか良い感じでした。
中に作成した収納スペースにもかなりの物を保存できそうです。
サイドテーブル兼ベッドテーブル自作のまとめ
今回はサイドテーブル兼ベッドテーブルをDIY(自作)してみましたが、北欧風のレトロな感じに仕上がりました。まだまだ色や匂いがキツいですが、その内にまろやかになってきます。
肝心の一体いくらで作れたかという事ですが、木材費は218円が3枚と178円が1枚、328円が2枚で合計が1,607円でした。これに釘やボンド、電動ドライバー・サンダー・塗料・ニスと購入しなければなりません。
確かにこれ1回きりならAmazonで購入した方が安いかもしれませんが、DIYとして趣味とまではいかないが、たまに製作するのなら逆にお金はかかりません。
ワタシが3年前に初めて作成したミシンテーブルと椅子です。
この椅子は天板に2×4を使用しているのでとても頑丈に出来ています。
ワトコオイルも未晒し蜜蝋ワックスも割高になりますが、作る数を増やすことによってコストが下がっていきます。なので趣味として続けるならば、道具一式揃えておいても良いかもしれませんね。