先日、Illustrator(イラストレーター) に挑戦してみました。といってもワタシは全くの素人なので、イラストレーターの体験版をダウンロードしてみただけです(笑)。
何故イラストレーターを使いたいかと言いうと、ブログのロゴやアイコン・バナーなどを自作したいと思ったからです。
イラストレーターとはいったいどんなアプリケーションなのでしょうか?
名刺やブログにのせるオリジナルロゴを作成したい。イラストを描いてTシャツにプリントしたい。イベントを告知するためのポスターやチラシを制作したい。それなら、Adobe Illustrator CCが最適です。Illustratorには、細かい図形や線のはっきりとしたイラスト、こだわりの文字デザインなどを作成するためのさまざまなツールが備わっています。出典:Illustrator
大変便利なイラストレーターですが、ひと昔前はパッケージ版が主流でした。ところが現在では月額課金制の Illustrator CC(Creative Cloud) というサービスになっているみたいですね。
肝心のイラストレーターの月額料金ですが、年間プランでは1か月に2,480円(税抜)と大変高額です。※月々プランでは3,480円(税抜)。
イラストレーターを1年間使用すると26,160円(税抜)かかります。※一括払いの場合。
バリバリとロゴやバナー等を作成できる人にとっては安いかもしれませんが、これからイラストレーターを勉強して行く初心者にとってはさすがにこの値段は高いですね。
イラストレーターの体験版の期間はたったの7日間しかありません、7日でイラストレーターを覚える事はまず不可能ですね。
ワタシもイラストレーターの体験版をダウンロードしましたが、あっという間に使用期限が切れてしまいました(笑)。
さすがにイラストレーターの初心者が月額2,480円(税抜)も払うのは勿体ないので、何とかならないかと考えました。
すると、イラストレーターとよく似た機能を持つ Inkscape(インクスケープ) というアプリケーションを発見。
このInkscapeはイラストレーターの代わりに無料で使用出来るとの事なので使ってみる事にしました。
目次
Inkscapeはイラストレーターと違い無料で利用可能
イラストレーターは有料ですが、無料で使用可能なInkscapeとは、一体どのようなソフトウェアなのでしょうか?
オープンソースで開発されているグラフィッイクソフト(ベクトル画像編集ソフトウェア)。
パソコンで絵を描く時に使われる画像には大まかに2通りあります。ベクトル画像 と ビットマップ画像 になります。
今回使用する Inkscapeはベクトル画像編集ソフトになりますが、最大の特徴は 拡大しても線が綺麗なままという事です。
ベクトル画像 | ビットマップ画像 | |
---|---|---|
特徴と 優れている点 |
点の座標と色の情報 から表示される。 拡大しても綺麗 に表示される。 |
ドット・ピクセルの 集合から表示される。 写真のような画像表示 に長けている。 |
向いていない点 | 写真の様な複雑な 画像の処理。 |
画像の形状は 記憶していないので、 拡大や変形には適さない。 |
有料ソフト | Illustrator | Photoshop |
無料ソフト | Inkscape | ペイント GIMP |
※スマホではスライドして下さい。
イラストレーターは使える機能が豊富なので使い方も複雑になります、一方でInkscapeは使える機能がシンプルで操作も覚え易いです。
その他の違いではイラストレーターはCMYK・RGBの両方をサポートしていますが、InkscapeではCMYKはサポートしていません。
パソコンやスマホで見る色の3原色の事を『RGB(Red・Green・Blue)』、印刷した紙で見る色の3原色の事を『CMYK(Cyan・Magenta・Yellow・Key plate)』といいます。
Inkscapeとイラストレーターの最大の違いは、Inkscapeは無料で利用出来る事です、ブログのバナーやアイコンを作成するならInkscapeでも十分に対応できます。
アプリをダウンロード・インストールして行こう
それでは早速Inkscapeアプリをダウンロードして行きましょう、アプリは下記サイトからダウンロード出来ます。
外部リンク窓の杜(オンライン系ソフトの紹介サイト)
窓の杜へアクセスして『32bit版』『64bit版』のどちらかをダウンロードしますが『32bit版』『64bit版』の見分け方は、スタートボタンから コンピューター を右クリック➝ プロパティ をクリックすると「システムの種類」の隣に明記されています。
Windows10の場合
スタートメニューの『歯車』アイコンをクリックして『システム』⇒『バージョン情報』と進みます。
ワタシのパソコンは64bitなのでInkscape(64bit版)をダウンロードして行きます。
Inkscapeの最新バージョン0.92を保存します。※現在の最新バージョンはv1.0.1です。
ダブルクリックで実行して行きます。※『Create Inkscape Desktop Icon』にチェックを入れるとデスクトップにアイコンが作成されます。
デスクトップにアイコンが作成されるのでクリックして起動させましょう。
3つの初期設定を行っておこう
イラストレーターを10年ばかりタイムスリップさせたような画面ですね。Inkscapeはイラストレーターに比べてシンプルな作りに見えますが、それでも色々な機能がありすぎて何が何だか分かりません。
とりあえずInkscapeで何かオブジェクトを作れる状態にしていきたいと思います。
- 背景の不透明度を変更
- 方向と単位の設定
- 作業スペースの拡大
初めに3つの設定をやっておけばバッチシですね。
1.背景の不透明度を変更
Inkscapeで作業をするときは基本的に背景は白です、ところが中には背景色を変更しなければならない場合があるかもしれません。そういった場合の設定方法です。
Inkscapeのメニューから「Y」の様なマークをクリックします。※最新バージョンでは「ファイル」⇒「ドキュメントのプロパティ」と進むか、shiftとctrlとDを同時に押して下さい。
すると『ドキュメントのプロパティ』のウィンドウが開くので、その中の『背景色』の右の模様をクリックすると背景色を変更できるウィンドウが開きます。
色の所にあるツマミを左にスライドさせると背景色が変更できます。
基本的にはツマミは4つとも右にスライドさせておきましょう、「25」5の位置ですね。※最新バージョンでは『A』の最大値は『100』です。
最新バージョン
2.方向と単位の設定
次は作業スペースの方向と単位を変えていきます。デフォルトでは縦に設定されています。これを横向きに変えて、単位を『mm』➝『px』に変更します。
これで作業スペースが縦から横向きに替わりましたが、何だかやけに小さいですね。
3.作業スペースの拡大
Inkscapeのメニューの中ほどにある虫眼鏡のマークをクリックすると作業スペースが画面いっぱいに広がります。※最新バージョンでは画面右の中ほどにあります。
これで作業がし易くなりました。
とりあえずこの設定だけ覚えておけば、いつでも作業に取り掛かる事が出来ます。
確かに手間がかかりますね。そこで3つの設定を終えた段階を保存しておきます。左上の『ファイル』➝『名前を付けて保存』と進みます。
ドキュメントに任意の名前を付けてパソコンのデスクトップに保存しますが、ここでは『インクスケープ』というファイル名にしておきます。
次回からはデスクトップに保存したドキュメントをInkscapeのアイコンにドラック&ドロップするだけで先ほどの3つの設定を行った状態でドキュメントが開きます。
まとめ
今回はイラストレーターの代わりに使えるフリーソフト Inkscape(インクスケープ) のダウンロード・初期設定方法を勉強して行きました。
Inkscapeを起動させて3つの設定を行っておく事で次回からは起動が簡単になります。
- 背景の不透明度を変更
- 方向と単位の設定
- 作業スペースの拡大
これだけは最低限覚えておきたい設定です、この設定をデスクトップに保存しておけばドラック&ドロップするだけでいつでもドキュメントを開く事ができます。